【軽く見ないで!】 入浴中のヒートショックを防ぐ5つの対策

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軽く見ないで!|  入浴中のヒートショックを防ぐ5つの対策

 

東京都健康長寿医療センターの研究では、ヒートショックに関連した入浴中の急死は年間約1万7000人と推計されています。

 

寒い時期になるとテレビのニュースでも多く取り上げられるヒートショック。年間の死者数が交通事故よりも多い家庭内事故。

 

寒さは我慢できるし、まだ大丈夫だろうと思っているあなたのすぐ隣に不慮の事故が起こる可能性が潜んでいることを忘れてはいけません。

 

この記事ではそんなヒートショックの原因と対策を解説します。

 

 

ヒートショックが起こる原因と疾患

軽く見ないで!|  入浴中のヒートショックを防ぐ5つの対策

 

ヒートショックは血圧の急な上昇と下降によって引き起こされる症状です。

 

あたたかい部屋から寒い場所に移動すると体温調節のために血管が収縮します。それによって急に血圧が上がります。その状態で暖かいところに移動すると今度は血管が緩み血圧が急に下がります。

 

短時間で血圧が乱高下すると心臓や血管に負担がかかり心筋梗塞や、脳梗塞、脳出血といった疾患を引き起こすきっかけとなります。

 

寒い時期の入浴ではそのような危険な状態になりやすく、リビングから寒い脱衣場に移動し、服を脱ぎ血圧が急上昇した状謡で、熱い湯船につかると血管が拡張して先の疾患を引き起こしたり、頭の血が一気に引いてボーっとなり、意識を失って溺死してしまうという事故につながります。

 

ヒートショックを発症しやすい人

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血圧の乱高下に素早く対応できない年齢や体質の人や、ヒートショックが起こりやすい住環境で暮らしている人はその疾患の確立が高くなります。具体的には以下のような人や状況になります。

 

  • ■65歳以上の高齢者である
  • ■高血圧、糖尿病、動脈硬化の持病がある
  • ■不整脈がある
  • ■太っている、肥満気味である
  • ■浴室や脱衣場に暖房設備が設置されていない
  • ■一番風呂や熱めのお湯が好きである
  • ■食事後にお風呂に入る習慣がある
  • ■飲酒後にお風呂に入ることがある

 

以上の方は温度差によるリスクが発生しやすいので注意が必要です。

 

ヒートショックが起きやすい場所

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温度差が起こりやすい場所では気を付けるという点はこれまでの話で理解できたかと思いますが、実際に具体的にはどのような場所、状況なのかを紹介します。

 

【朝、目が覚めて布団から出るとき】

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寒い冬の朝、いきなり布団から起き上がると体が急に冷やされて急に血圧が低下する恐れがあります。対策としてはすぐに羽織れる上着を準備しておくことや、タイマーで部屋が暖まった状態で起床するなどの工夫があります。

 

【寝室からリビングに移動するとき】

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冬の時期の朝方は家全体が冷え切っている住まいも多いでしょう。寝室から暖かいリビングへ移動するときなど寒い廊下などを通っての移動では急激な温度差を感じてしまいます。断熱リフォームや暖房器具などで廊下を暖めることが一番ですが、それらの対策が難しい状況の場合も多いでしょう。その際は衣服やスリッパの利用で寒さを我慢せずに少しでも体を暖めながらの移動を心がけるようにしましょう。

 

【ゴミ捨てなどちょっとした外出をするとき】

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短時間だからといってちょっとした外出の際、部屋着のまま外に出ることも危険です。その際もしっかりと体を冷やさないように服を着る習慣をつけるようにしましょう。特に首、手首、足首からの熱の放散は高いのでマフラーや手袋、靴下などであたためる工夫をしましょう。

 

【お風呂に入るとき】

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ヒートショックでの健康被害が一番発生するのがやはり入浴時です。お風呂に入るときに寒いと感じている時点でその危険性は十分はらんでいます。お風呂のふたを開ける、暖房器具を設置するなどの工夫で脱衣所と浴室を少しでも暖めるようにしましょう。入浴時の対策については更に詳しく下にまとめています。

 

【夜間、トイレに行くとき】

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リビングからトイレ、寝室からトイレに移動する際に寒さを感じる人は多いと思います。寝室からリビングに移動する場合の対策同様、衣服やスリッパで冷えを防止する他、トイレの便座をあたためる昨日の物に替えるなどの対策も有効です。

 

入浴時のヒートショックを防ぐための5つの対策

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ヒートショックの被害が一番多い入浴時の注意点、対策についてこれまで紹介した内容を含め、さらに細かく5つの対策をお伝えします。

 

①暖房設備を設置する

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気温が下がりやすい場所には小型のヒーターなどを設置するのがおすすめ。入浴前に脱衣所や浴室を暖かくしておき、部屋間の温度差を小さくすることが大切です。

 

②入浴前後に水分をとる

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入浴中の汗をかくと体内の水分が減少し血液がドロドロに。ドロドロ血液は、血管を詰まらせる原因になります!入浴前後にはコップ一杯の水を飲みましょう。

 

③入浴前後の飲酒・食事は避ける

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食事や飲酒の直後は血圧が低下しやすくなるため入浴すると血圧が急激に変動しヒートショックを起こしやすくなります。

 

④熱いお湯での入浴や、長湯はNG

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熱いお湯に浸かると血圧が一気に上がり、そして数分後には急降下するため、血管に大きな負担がかかります。お湯に浸かる時間は10~15分程度に。

 

⑤家の断熱性能をあげる

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住宅において効果的なのが、高気密・高断熱の家を建てることです。浴室と脱衣所、廊下と家中ほとんど温度差がないのでヒートショック防止に繋がります。

 

ヒートショックを防ぐには家の断熱性能をあげること

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ヒートショックを防ぐことができるのは部屋の温度差がない状態と言えます。そのためには家の断熱性能をあげることですが、具体的にどうすればよいのでしょうか?

 

「この家、寒い。」と感じている人はたくさんいるでしょう。家の断熱は天井、壁、床下、窓、玄関ドアなど全てに配慮する必要があるのですが、断熱のために建て替えたり、大規模リフォームをする人は多くはないでしょう。

リフォームに関しては必ずしも一気に大掛かりにする必要はありません。予算に応じて一部屋ごとや窓だけなど部分的に進めることも可能です。

 

もしタイル張りの天井が高いお風呂で寒いと感じている人ならば、少々お金をかけてでもユニットバスに入れ替え、ついでにお風呂の窓を樹脂サッシにしたり、ペアガラス、2重のサッシにすることをお勧めします。

 

それ以外の部屋であれば、まずは熱の出入りが激しい窓を入れ替えたり、サッシを二重にしたり、床や壁を剥がさずに断熱材を内側から貼り付けるような断熱工事の方法を予算の範囲で少しずつ進めていくのも効果的です。これは1戸建てだけでなく、マンションでも可能な工事です。

断熱リフォームに関しては、国や自治体の補助金もありますので調べて工事業者に相談すると良いでしょう。

 

まとめ

軽く見ないで!|  入浴中のヒートショックを防ぐ5つの対策

 

寒いことへの不快感やリスクは感じてはいるものの、その状態でずっと暮らしている人にとっては、お金を掛けずに少々我慢すればいい問題とも言えるでしょう。

 

ただし、ヒートショックはそういう考えの方に、それも何の前触れもなくいきなり襲い掛かります。またそれは死亡してしまう確率も高い家庭内事故でもあります。

 

死ぬ確率を高めながら寒いことを我慢して暮らすか、もしくは習慣を変えたり、お金を使ってリフォームをして、少しでも快適で命に危険がない住環境を目指すか、まずはこの2つの選択を決めることは重要です。まだ古くなっていない、使えるからもったいないという意識は大切ですが、そのために命を失いかねないということはしっかり理解しなければいけません。

ヒートショックの被害に合わないためには、その理解と住環境改善への行動がなにより必要で、実はここが一番難しいところといえます。

 

WOWHoldingsは福岡、熊本で高性能な注文住宅を建築しています。家づくりをお考えの方は下のリンクより福岡工務店・熊本工務店のホームぺージをご覧ください。
 
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