【ペットと暮らす家】ストレスなく暮らせるアイデアの紹介5選
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愛犬・愛猫と心地よく暮らす住まいをつくるにはどんなことに着目すればいいのでしょうか。
共に暮らす動物の習性を理解した上でストレスなく過ごせる空間を考えることが大切です。
この記事では人もペットも快適な家づくりのポイントを5つご紹介します。
目次
ポイント①ペットにも優しい床材
ポイント②ペットにも優しい壁紙
ポイント③ペット専用おこもりスペース
ポイント④遊び場をつくる
ポイント⑤窓は断熱・遮音性の高いものに
ペットの室内飼いの現状とお悩み
猫の多くは室内飼いですが、犬の場合はどうなのでしょう。アンケート調査によると犬も86%が室内で飼っており、現在では犬も室内飼いがスタンダードになっているようです。
ペットを飼う上での悩みについての調査では、悩みが「ない」と答えたのは 37. 6%、それ以外の 62 .4% の飼い主が何らかの悩みを抱えているという結果になっています。悩みの内容では「抜け毛」 27. 4% や「部屋のニオイ」 23. 6% が上位を占めています。
- ・抜け毛が多い・・27.4%
- ・部屋の匂いが気になる・・23.6%
- ・お別れの日が心配になる・・22.4%
- ・ペットが高齢化した時の介護・・16.6%
- ・金銭面での負担が大きい・・15.2%
- ・外出や旅行に制限・・15.2%
- ・トイレの問題が心配・・12.0%
- ・家の中が傷ついたり物を壊される・・11,6%
- ・躾がうまくいかない・・11.4%
- ・自分に不快に感じる症状が出ている・・11.2%
- ・部屋の空気が汚れている気がする10.0%
これらの飼い主のお悩みと、動物の習性に合わせた暮らしやすい環境を作るにはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか.
ペットと暮らすためのポイント5選
ポイント① ペットにも優しい床材
足が滑る、肉球が傷つく床材はNGです。一般的なフローリングは滑りやすく脱臼や関節炎の原因にもなります。 そのため床材には専用のフローリングやカーペットやコルク材を敷くのがおすすめです。
ペット対応の床材としては次のようなものがあります。
✅ライブナチュラルfor Dog(朝日ウッドテック)
小型犬の足腰に負担がかかりにくい適度な滑りにくさを持たせ、木肌そのものの感触と耐久性を両立した塗装仕上げの商品です。
✅バーナードワン(EIDAI)
特殊防滑コートと硬質フィルムで滑りにくさや臭いや傷に配慮した商品です。
✅ラシッサS・ラシッサDフロア耐水・ペット(LIXIL)
水回り空間、子供からお年寄りまでに配慮した特性がペットにも対応しています。耐水、抗菌、滑り、アンモニアに配慮した商品です。
✅ワンラブフロアⅣ(DAIKEN)
特殊オレフィンシートで滑りにくい加工がされ、ペットの引っかき傷やよだれ、おしっこ、吐き戻しにも配慮し、お手入れ簡単な特徴がある商品です。
●土間空間は便利
床材ではないですが、土間空間というのは、室内の中ではより自然環境に近い感じになるのでペットにとっては、くつろげる空間と言えるでしょう。また土間の床は、温度的にもペットが寝ころぶのに最適です。また、一番は掃除がしやすいということでしょう。リビングとつながった土間はペットにとって家族との一体感を味わうこともできます。
ポイント②ペットにも優しい壁紙
ペットと室内で暮らす上で気になる室内の保護。床と同等に気を遣うのが「壁」ではないでしょうか?
ペット用のクロスを探すときのキーワードとしては次のようなものです。
- 〇キズに強い・・・「表面強化」・「防キズ」
- 〇汚れに強い・・・「防汚」・「撥水」
- 〇におい軽減・・・「消臭」
基本的にはキズに強いという特徴と、消臭効果があるという2つの特徴のクロスを効果的に使うとよいでしょう。傷に強い壁紙はデザイン的な表面の凹凸を少なくして、傷つきにくいフィルムをコートしています。一方消臭効果のある壁紙は消臭剤や光触媒を配合していて、光触媒の場合は効果は半永久的に持続するといわれています。
これらの特徴をもつ壁紙は、飼っている動物によってもうまく貼り分けると良いでしょう。
犬の場合
犬の場合は床から90センチくらいまでは傷に強いものにして、それより上部は消臭効果のあるものにすると効果的です。
猫の場合
猫の場合は壁全体を傷に強いものにして、天井を消臭効果のあるものにするなどすると効果的です。また、壁や柱、家具の足などで爪とぎをしてしまうこともあるでしょう。猫にとっては縄張りをアピールするためのもので猫の習性です。猫が爪をとぐところを、麻縄で巻いて保護したり、麻縄パネルで覆ったりすることで、猫のストレスも軽減させ、家も守ることができます。
ポイント③ペット専用おこもりスペース
ペットにもプライバシーがあります。普段は家族と一緒に過ごし、一人なりたいときには囲われた自分だけの空間へいけるようにペットにとってストレスのない環境づくりが大切です。
犬の場合
愛犬と飼い主の距離が近すぎると、犬はストレスが溜まり、脱走の原因になることがあります。逃げ出したくてたまらなくなってしまうこともあります。また、ストレスで飼い主を避けるようになってしまうこともあります。狭いところを好む犬は、階段下などの隠れ家的な場所を好みます。家族の気配が感じられるので、安心して眠ったりリラックスしたりできるでしょう。そのような場所にケージや寝床など自分専用の安心できる場所を用意してあげると良いでしょう。
猫の場合
半径2m以内に他の猫や人間を入れたくない猫には、広いパーソナルスペースが必要です。
特に排泄中は姿を見られたくないため、猫のトイレは落ち着いた静かな場所に設置してあげましょう。
ポイント④ 遊び場をつくる
猫の場合
猫は気分や季節で自分が快適な場所に移動しますので。複数の居場所を作ってあげると良いでしょう。猫は縦横の立体的な動きを好みます。いわゆる「キャットタワー」を設置することや、壁にいくつか棚をつけて高いところまで移動できるようにすると喜びます。
吹き抜けや梁を利用してキャットウォークを作って上から見下ろせる場所を作ってあげると退屈しないでいい刺激になります。
犬の場合
もともと集団行動する習性を持っている犬は、家族への依存度が高いため、家族が集まる場所で遊べるようにすると良いでしょう。犬が好む居場所としてのソファが置いてあるリビングを広めにとったり、リビングからつながる土間空間などは良い遊び場スペースになるでしょう。また、ぐるぐる回れる回遊動線の間取りにすると小型犬が家族と追いかけっこをしたり、投げたおもちゃを取りに行ったりと室内でストレスなく遊ぶことができます。ウッドデッキや庭にドックランを設計すると天気のいい日は日の光を浴びながら遊ばせることができます。
ポイント⑤窓は断熱・遮音性の高いものに
暑い場所、寒い場所でずっと過ごしていると、人間と同じでペットも具合が悪くなってしまいます。適温の目安としては21~25℃が、湿度は50%~60%に保っている状態がおすすめです。冬場は室温が15℃以下になると体格の小さなペットや高齢のペットは体温を維持できなくなり、体調を崩してしまう危険性が高まります。
基本的に犬は暑さが苦手で、猫は寒さが苦手です。室内で飼う場合は温度、湿度を調節してあげなくていけません。一般的にエアコンや、人がいれば換気などで室温を調節しますが、建物そのものの断熱性能によって快適な室内環境を維持できます。ペットを飼う予定で共働きで家を締め切った状態にすることが多い場合などは住宅の断熱性能にこだわっても良いでしょう。特に窓の性能は室温に大きく影響します。
犬の場合
冬、犬にとって快適な「室温」は20∼22℃がおすすめです。
室温が15℃未満になると様々な体調への悪影響が懸念されます。また、子犬、年配の犬、小型の短毛の犬、健康状態の悪い犬には、暖かいベッドまたはソファの上で過ごせるよう家具配置を検討することをおすすめします。
猫の場合
猫は基本的に人間が快適に過ごせる室温であれば大丈夫です。
冬、猫にとって快適な「室温」は21∼28℃がおすすめです。21℃未満の室温では、猫が体温を維持するのが難しくなるため、冬に設定温度をそれより低くすることはおすすめできません。
断熱性の高い窓にすることで室温をコントロールしやすくなります。また断熱性の高い窓は遮音性も高いことが多いため、ペットの鳴き声をご近所に漏れるのを抑えてくれる問メリットもあります。
窓については景色を楽しめるのぞき窓のようなものを設計してあげると良いでしょう。
ペットは視覚的な刺激に反応するので、ペットが覗ける場所に窓があれば、外の動きを知ることが出来ます。それによって外部に対しての好奇心がわき、外の世界を楽しむことができるでしょう。また、窓からは日の光も入るので、冬場などは日向ぼっこを楽しむこともできますね。その他には、防犯面でもメリットがあります。家族が留守で人間が一人もいない状態であっても、窓からのぞくペットの姿を外部から見られることで、犯罪に対する抑止力が働くでしょう。
まとめ
この記事ではペットと快適に暮らすためのアイデアを5つピックアップして解説しました。
特に注文住宅ではペットと快適に過ごせる空間、建材などのアイデアが自由にとりれることができるので、是非参考にしてお互いストレスなく暮らせる空間づくりをしてください。
※アンケート調査参照元
MOFFME実施/ペットに関する意識調査 2021月31日~2月2日/インターネット調査/1129名対象
ウェイフォーメーション実施/2015年4月28日~2015年5月12日/100名対象
レタスクラブ調査/2021年10月7日(木)~10月11日(月)/インターネット調査/イヌまたはネコを飼っている全国20代〜60 代のペットオーナー500人(年代別に100 人ずつ)
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