【家賃を払う？ローンを返済する？】それぞれの生涯コストを徹底比較
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本記事では、家賃を払い続けるほうがよいのか、ローンを返済するほうがよいのかで悩まれる方が多いため、それぞれの生涯コストを比較しています。
目次
シミュレーションのモデル
賃貸と持ち家では生涯コストでどれくらいの差が出るのでしょうか？ここでは、福岡市内で資産価値の高いエリアで3LDKのマンションを検討している家族を例に、賃貸と購入で35歳～85歳までの50年間でどれくらい差が出るのかシミュレーションしました。
モデルケース
●夫35歳会社員、妻35歳パート、子8歳の3人家族
●世帯年収：750万円
対象物件
●福岡市博多区・RCマンション35戸・9F建て・4F南西
●3LDK・専用面積68.58㎡・バルコニー面積11.25㎡
●2019年8月築（築4年）
●駅徒歩3分・小学校徒歩9分
●システムキッチン・食器洗乾燥機・浴室乾燥機・温水洗浄便座・TVモニタ付インターホン・エレベーター・宅配ボックス・バイク置場
賃貸条件
●13.5万円（管理費0円）
●敷金1ヶ月・礼金2ヵ月
購入条件
●価格 ：3780万円
●管理費 ：7100円/月
●修繕積立金：4500円/月
●災害積立金：300円/月
●ローン条件：105,387円/月・頭金0円・年利0.925%・変動金利/返済35年
マンションを賃貸した場合
マンションを購入した場合
50年間の生涯コストで比較した場合、「2128.4万円」持ち家（購入）のほうが金銭的にお得という計算になります。
大きな差は家賃とローン返済35年間の3万円の差額と、ローン返済後15年間の家賃13.5万円の差額です。ただし、これは当初と同じ条件が続いた場合の結果です。不確定要素ではありますが、50年間では次の変化要因が考えられますので差額が小さくなることも考えられます。
①住宅ローンの変動金利が高くなる
②築年数を追うごとに値下げ交渉の可能性がある
③築年数経過とともに修繕積立金が増える傾向にある
持ち家の金銭的なメリット
今回のシミュレーションでは同じ物件に住み続けた場合、持ち家の方が金銭的なメリットが非常に多い結果が出ました。
しかし、賃貸のメリットは引っ越しが容易なことなので、賃貸派の人が同じ物件に50年間住むことはないでしょう。この金銭的なメリットをどのように捉えるかは、人生設計によって大きく判断が変わるといえそうです。
中古マンションの資産価値
持ち家の場合、築50年のマンションが果たして資産価値となるかどうかも問題です。
同エリアの築33年・3LDK・54㎡・駅徒歩23分という今回の物件より条件の悪い物件でも中古の販売価格で1649万円という事例がありました。リフォーム後の価格なので、大規模リフォームで600万円かけたとしても物件そのものには約1000万円の資産価値があるということです。
つまり、賃貸より安い金額でローン完済までの35年ないし40年、年齢にして70歳から75歳まで住み続け、その段階で住み替える場合、これまでの貯蓄に加えてマンションの売却益として500万円以上の現金収入の可能性があるのは見逃せないポイントのひとつと言えるでしょう。
ファミリー層は持ち家が正解？
賃貸か持ち家かという選択に関しては、家族形態によっても判断が分かれるところでしょう。ファミリー層であれば転勤族でない限り、子どもが小学校・中学校と進む9年間はなるべく校区を変えたくないという考えの方は非常に多いです。
つまり、10年近くは同じ環境で暮らす可能性が大きいといえます。それならば購入してしまおうと決めるご家族が多いという現状が、3LDK・4LDKのファミリータイプの賃貸物件が少ないという状況を生み出しているとも考えられます。
まとめ
本記事では、家賃を払い続けるほうがよいのか、ローンを返済するほうがよいのかで悩まれる方が多いため、それぞれの生涯コストを比較しました。
比較的、資産価値の高いファミリー層の物件であれば、持ち家のほうが金銭的なメリットは大きいというシミュレーション結果になりましたが、家族形態や対象物件によって差異は出てくるでしょう。
また、持ち家の場合、マンションだけでなく戸建てにこだわりたい方もいらっしゃいます。マンションと戸建ての場合、同一の住宅で比較できないためどちらがお得と一概には言えませんが、戸建ての持ち家に関心がある方は福岡工務店もしくは熊本工務店をご覧ください。
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