【高機能で便利すぎる!】スマホジンバルの基本解説
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高性能カメラ付きのスマートフォンを誰でも持てるこの時代、写真や動画も高画質なものが手軽に撮影できるようになりました。
動画をインターネットの発信素材として活用したり、家族で楽しんだりする場合、手ブレしていたり、被写体をうまく追えていなかったらもったいないですよね。
この記事ではスマホの動画撮影をもっと便利に、もっとハイクオリティに仕上げてくれる「ジンバル」について解説します。
本記事はジンバルの商品比較のレビュー記事ではございません、ジンバルって何?どんなことができるの?という疑問をお持ちの方へお役立ちできる内容になっています。
目次
・高度な手振れ補正
・トラッキング機能
・ストーリーモード
・ハイパーラプス撮影
・ジェスチャー機能
ジンバルとは
ジンバルは動画を手ブレなく滑らかに撮影するための道具です。
グリップの先にスマホを取り付けて使用するのですが、専用のアプリでスマホと連動させ、グリップで色々な操作ができるようになります。
普段の動画撮影ではスマホをスタンドに固定しない限り、皆さん手持ちで撮影していると思いますが、撮影者の体の動きに合わせて画面がブレたり、画角が斜めになったり、スマホ画面から目をそらすと被写体が写ってないなどの経験はないですか?
ジンバルを使うとそのお悩みから解放されます。
まるで機械が生きているかのようにクネクネ動いてカメラの平行を保ちながら、モードによっては被写体を自動で追っかけてくれるのです。すごいでしょう?
この話を聞いて、そんな特殊な機械は高いし、持っていて恥ずかしい、不器用だからうまく使えないと思う。
そんな不安をお持ちじゃないですか?
大丈夫です。
安心できる高性能の商品でも1万円~2万円の間で購入可能、5千円位の商品もあります。
コンパクトでハンドバックにも簡単に入れられるサイズですし、撮影の時、無理な姿勢をとらなくてもよくなります。グリップがあるので地面すれすれから高い位置などの特別なアングルからも撮影しやすく、なめらかでダイナミックな映像を撮ることができます。操作も直感的にできますから、撮影スキルがなくてもまるで映像クリエーターのようなカッコいい動画がとれますよ。
ジンバルとスタビライザーのちがい
商品を検索すると、ジンバルと同じような機械で"スタビライザー"という名前もでてきます。
カメラを安定させるという機械全般をスタビライザーといい、おもりを使って水平を保つ商品も含まれます。
スタビライザーの中で回転台を搭載し、電動モーターでカメラを安定させる機械をジンバルといいます。ジンバル=スタビライザーと理解して問題ありません。
ジンバルはこんな時の撮影におすすめ
ジンバルの性能は先に解説しましたが、具体的にはどのようなシーンで使えるかを紹介します。
- ・おゆうぎ会、運動会など保育園、幼稚園、小学校のイベント撮影する時
- ・攻守の激しいスポーツの試合などを撮影する時
- ・動き回る子供やペットを撮影する時
- ・散歩やトレッキングなど歩きながらの風景撮影や自撮りをする時
- ・被写体に迫ったり、遠ざけたり、スピード感のある動きをつけてダイナミックに表現する時
- ・イベント風景などカメラを動かしながら全体を記録撮影する時
- ・映画のような印象的なズームや回転を盛り込んだビデオを作成したい時
このようなシーンでの動画撮影でジンバルは大活躍します。
手ブレ補正付きスマホでもジンバルは必要なのか?
ジンバルとスマホ内蔵の手ブレ補正について
近年 スマホにも手ブレ補正機能が内蔵されている機種が多く販売されています。
スマホに手振れ補正がついているなら十分ではないか?と思いがちですが、結論、ジンバルも併用した方が誰でも安定したクオリティの高い動画が撮影できます。
ジンバルとスマホ内蔵の手ブレ補正には次のような違いがあります。
ジンバルの手ブレ補正は、スマホ本体を動かしてブレをなくしますので、動きながらの撮影やアングルを変えての撮影など、大きな揺れやスピード感のあるカメラワークでも安定してなめらかな撮影が可能です。
一方、スマホの手ブレ補正はレンズやセンサーの調整で画像の細かなブレを補正します。ただしカメラの傾きや意図しないゆるい揺れなどはそのまま表現されます。ドキュメンタリータッチの映像であればそちらの方が撮影者の動きが感じられ、良い場合もあるかもしれませんが・・・
スマホ内蔵の手ブレ補正の仕組み
スマホ内での補正は大きく分けると光学式(レンズシフト式、センサーシフト式)と電子式、との2つに分けられます。
光学式;レンズシフト式
レンズシフト式は内蔵のジャイロセンサーで傾きを検知し、それをレンズの動きで補正します。この場合、本体が小さなスマホではレンズが動く距離に限界がありますのでジンバルよりその補正力が落ちてしまいます。
光学式:センサーシフト式
iphone 12pro以降などに搭載されているセンサーシフト方式はレンズではなく画像を感知するイメージセンサーの動きで補正するものです。レンズシフト方式に比べ画質の劣化が少なく補正能力もさらに改善されると言われています。
これら光学式はいずれもセンサーに光が届く前にブレを補正する機能です。
電子式
一方電子式はスマホではなくGoProのようなさらにミニサイズのアクティブカメラに搭載されていることが多いシステムです。センサーが捉えた画像を補正し、ブレをなくし、使える範囲をトリミングするというものです。専門家の意見ではわずかにトリミングした分だけ画角が狭くなるという意見もありますが、一般的な撮影では気にはならないでしょう。
安定して見やすい撮影にはやはり併用がおすすめ
確かにこれら最近のスマホに搭載されている手ブレ補正は高品質で、ジンバルが不要との意見もあります。
スマホ内蔵の手ブレ補正に加え、よりパワフルに補正し、グリップ付きでどのようなシーンでも撮影しやすいジンバルを併用することで、さらになめらかでクオリティの高い動画撮影ができるでしょう。
被写体や、求める画像の仕上がりに応じてジンバルを使うか使わないかを決めるのも良いでしょう。
スマートフォン用ジンバルを選ぶポイント
① 3軸タイプを選ぶ
2軸のみ補正できるタイプは、構造上補正できない方向の揺れが加わると、ブレてしまう場合がありますので3軸タイプがおすすめです。
② 被写体の追従機能が高いものを選ぶ
DJIのアプリは、後ろ姿も認識して被写体をしっかり追いかけることができます。子供が走り回ったりする状況での撮影では、この追従性の高さが重要になります。
③ 持ち運びに便利な重さのものを選ぶ
ジンバルは常に携帯しておきたいので、バックに入れても重たくならない程度のものがおすすめです。だいたい400g以下の商品をお勧めします。
④ バッテリーの持続時間を確認する
スマホ用ジンバルは、充電式です。何時間連続で使う可能性があるかを考えて選ぶと良いでしょう。旅行先で動画を撮るなら6時間程度の駆動時間であればよいと思います
おすすめのジンバル
おすすめはDJIという会社のジンバルです。筆者も仕事でDJIの少し前の型DJIOM4を愛用しています。
DJIはカメラドローンとスタビライザー分野におけるリーディングカンパニーであり、高いシェアを誇っていますので、品質の面からもおすすめです。OMシリーズの最新はJDJIOM6です。
ジンバルにはどんな機能があるか
筆者が愛用しているDJI OM4には次のようなモード、機能が搭載されています
- ・静止画、動画
- ・高度な手振れ補正機能
- ・パノラマ撮影
- ・タイムラプス撮影
- カメラの向きを変えながら撮影する
- /モーションラプス
- 動きながらタイムラプス撮影する
- /ハイパーラプス
- ・ダイナミックズーム
- ・トラッキング機能
- ・ストーリーモード
- ・スローモーション
- ・ジェスチャー機能
- ・スピンショットモード
- ・ジェスチャー機能
この中からいくつか紹介します。
高度な手振れ補正
動画が苦手な方でもプロ級の高品質な動画を撮影できます。歩きながらの撮影でも滑らかな映像が撮影可能。
トラッキング機能
被写体を自動で追尾するActiveTrackモードが搭載されています。
走り回る子供や愛犬をジンバルが動きを追いかけてくれます。
ストーリーモード
ストーリーモードは編集が苦手な方も安心です。気に入ったテンプレートを選ぶと、「この秒数でこういう風にカメラを動かして」というアドバイスが出るのでその通りに撮っていくと、最終的にテンプレートと同じ編集効果が加えられ、プロが撮ったような動画が瞬時に作成されます。
ハイパーラプス撮影
ラプス機能を使えばハイクオリティの映像が撮れます。
動画に自動で緩急を加えることで超難易度の高い撮影が初心者でも簡単な便利機能です。
ジェスチャー機能
外での集合写真もジンバルを使えば便利です。ジェスチャー機能は指定されたポーズをとると撮影開始する便利機能です。
1人でのVlog撮影や集合撮影の時に大活躍です。動画撮影・写真撮影どちらにも対応できます。
まとめ
今回はスマホ動画のクオリティを上げるジンバルについて紹介しました。
手振れ補正機能だけでなく、様々な機能やモードに加え、どんなシーンでも片手で撮影しやすいジンバルでプロのような動画を作って大切な瞬間を記録していきましょう。
商品紹介のコンテンツは多数ありますので、今度は自分にあったジンバルを見つけて購入してくださいね。