なぜ人は成長しなくちゃいけないのか?
なぜ人は成長しなくちゃいけないのか?
この疑問に大いに悩まされてきた。
チームメンバーと話すときに、
モチベーションが下がっているメンバーや
そもそも価値観があっていないメンバーと
未来について話すと
大抵、この質問をされる
『なんで成長しなくちゃいけないんですか?』
自分には「成長しない」という選択肢がなかったので
この質問をされると、返答に困り思考が停止してしまう。
そして、ついにこの質問に対する明確な答えを自分なりに導きだした。
それは
「周りの人が喜ぶから」である。
この答えと出会ったきっかけはカブト虫である。
去年、カブト虫を飼いだして、たくさんの幼虫が生まれたので
メンバーの1人に何匹かあげた。
ほぼ無理やりあげたので
最初は「気持ち悪い」と言ってあまり熱心に育てていなかった。
カブト虫の幼虫は養分の多い土(マット)を食べて生きるのだが、
このメンバーは飼い方を知らないのでジャリみたいな土に入れて水をジャバジャバかけたりもしていた。
それでも過酷な環境下の中で、1匹の幼虫はなんとか成長し続けた。
そして、次の夏を迎える頃になると
徐々に愛着がわいてきたみたいで
カブト虫専用の養分の多い土(マット)を買ってきて大切に育てるようになった。
▲今育てているカブト虫の幼虫
この出来事がきっかけで
人でなくても『「成長」は周囲が喜ぶことなんだ』と発見した。
ここで、こんなことを言う人もいるかもしれない
「周囲のために生きてるんじゃない」
「自分のために行きてるんだったら成長しなくてもいい」
これは大きな間違いで、成長しないことは「死」を意味することになる
ちなみにさっきのカブト虫の幼虫は、
過酷な環境下の中でも頑張って成長し続けたので飼い主から可愛がられ、より良い環境を与えてもらった。
ここで、全く成長しなかったら良い環境を与えてもらえず、結果的には死んでしまう。
人間も同じで、1人だけで生きている人は皆無で、1人だけでは生きられない。
親、友達、仲間、社会などなど様々な周囲の人たちからの支えがあって生きているのである。
その人たちに喜んでもらうことで、その人たちから良い環境をもらえるのである。
やっぱり、利己主義も利他主義も表裏一体である。
周りの人に喜んでもらうためには、自分自身が成長しなければならない。
会社というチームも同じだと思った。
チームが成長し社会に大きく貢献することで、社会が喜び
そして、その社会が自分たいチームを応援してくれるようになる。
10年目の矛盾!?
小さい頃、誰かが言っていました。
「幸せの量はみんな同じ」
その時はよく分からなかったですが、今はなんとなくわかる感じがします。
会社立ち上げ時も、年商が1億円の時も、10億円の時も、楽しさや苦しさ、喜びや困難、などを足し引きした幸せの量はあまり変わらなかったからです。
たぶんこの先、年商が上がってもこの感覚は変わらず感情の波の差が大きくなっていくだけのことだと思います。
また、これも勝手な想像ですが、スティーブ・ジョブスや孫正義など、世界で活躍し世界を変えた起業家の偉人たちも、足し引きした幸せの量は同じなんだと思います。
「だったら、現状維持でいいんじゃないの?」
「頑張っても幸せの量が変わらないのであれば、頑張っても意味がない」
「偉人たちは特別な存在だから、一般人は波風立てずに生きればいい」
など、マイナス的な感情が先走りますが
しかし、だからと言って、「現状維持」「頑張らない」「困難を避ける」といった何もしないことは絶対に許せない自分もいます。
理由は明確ではありませんが、「誰かのため」「世の中のため」に生きることが、結局は自分のためになることだからだと感じています。
利他主義と利己主義って相反している様で、実は表裏一体の同じ感覚なのだと思っています。
生物のDNAの中には子孫繁栄という本能的なものが組み込まれているそうですが、世の中のために世の中を良い方向に少しでも貢献することが、将来的に自分達子孫の幸せにつながり、結果的に自分自身のDNAを満たすことに繋がっているのかもしれません。
なんだか今日は哲学的な話になってしまいましたが
株式会社福岡工務店は今日でちょうど10年目を迎えました。
専務の田之上とチームをつくった日が2009年3月3日でした。
材木屋さんの2階を借りて、雨漏りする小さなスペースからスタートしました。
それから、たくさんのお客様や社員、職人取引業者さんに支えられてきました。
また、社員の家族や私の家族にもたくさん不安や苦労など迷惑をかけてきました。
本当にみんなに感謝です。
例え幸せの量が変わらなくても、今後とも理念ビジョン達成に向けて成長していきます。
孔子曰く「四十歳にして惑わず」とあるなかで、毎日、迷いもがいている自分ですが、これからもよろしくお願いします。
2019年の新年
あけましておめでとうございます
2019年の迎えるにあたって、今年はいつも年明けと少し違った心情を抱いています。
それは40歳となった今年、迷いがなくなり猪突猛進で進むべき方向がはっきりしているからです。
孔子曰く
「三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る」※
とあるように自分自身の目標日付も次のとおり決めていました。
30歳までに独立起業する
40歳までに日本から世界へ進出する
50歳までに世界で活躍している
30歳になる直前の29歳
独立資金も予定の4割しか貯めることができていませんでしたが、とりあえず独立しました。
時間だけが過ぎていく中で、事業計画や人脈もないままの独立だったため、半年後に倒産の危機を向かえました。
それでも運は味方してくれて、10年間会社は存続させることができました。
40歳になる直前の39歳
福岡という1つの地域に密着してビジネスをしていました。
世界に進出していなければならない目標の中、英語力や豊富な資金もないまま、『Peace,Inc.』というスタートアップのチームを起業させました。
サンフランシスコと福岡からスタートし、今のチームではなく別のチームで世界で勝負しようと、今までの知識や経験をフル活用しました。
しかし、結果的に撤退させてしまいました。
原因は、
自分自身で掲げた「世界の争いを無くす」と言うビジョンの重圧に耐えられなかったこと。
そして、「背水の陣」で臨めなかった自分の心の弱さでした。
対外的な言い訳はたくさんあります。
「資金調達がうまくいかなかった。プロダクト開発の遅れ。人材が集まらなかった・・・」
それでも最後は自分自身での決断しかありませんでした。
『Peace,Inc.』を通してたくさんの争いを見てきました。
世界では紛争が毎日のように起きています。
国家間の対立も絶えません。
個人においても正義感からの揉め事も日常化しています。
たくさんの争いを見てきた中で、自分が生きているこの地域この時代は、まだまだ平和です。
だからこそ、「世の中をどうやって(良い方向に)変えていくのか?」を真剣に考えて実行していかねければならないと思いました。
また、この『Peace,Inc.』では多くの人たちに迷惑をかけました。
この迷惑に対して、「どうやって責任をとるのか?」を自問自答しました。
その答えは、
「迷惑かけた分、諦めずに恩返しをする。夢や目標を諦めずに成功するまでやり続ける」
ということでした。
この日本やアメリカで「責任とって切腹しろ」と言う人は誰一人もいませんでした。
今この時代に責任の取り方として「死」という選択肢がない以上、自分たちは本当は自由なはずなんです。
「やらない」と言う選択肢を取るときに誰か他人のせいにしたり、
「できない」と言う理由を正当化するために社会のせいにしたりせず
「やりたくなければやらない」「やりたかったらやる」と言うシンプルな選択で
「やりたい」と思えば、言い訳なしで目標に向かって邁進していくと決めました。
そして、今、次の展開がはっきりと見えるようになりました。
それは、今いるチームで背水の陣をきって下記目標を達成することです。
10年後に「福岡1位」
20年後に「日本1位」
(具体的な数値は後日にします)
そのために2018年12月にホールディングス化を実施し
新たに株式会社ふくおかホールディングスを設立しました。
この1つのチームで『47プロジェクト』を推進させ日本一を目指します。
50歳になる直前の49歳
29歳39歳の時のように慌てるのではなく、50歳を向かえる前の2028年には福岡1位のチームとなり、日本1位に邁進する状態をつくらなければと思っています。
孔子曰く
「五十にして天命を知る(自分自身がどのような意義をもってこの世に生を受けたのか)」というように
50歳の時には天命を知ることができれば幸いです。
※子曰、吾十有五而学志于學。三十而立。四十而惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而從心所欲不踰矩
サシメシ
社内のコミュニケーションを図る目的として「サシメシ」という企画を立てた。
【チームメンバー同士で2人1組だけでランチする】
サラメシが出来たら1回のランチで1,000円まで会社負担し、さらにSNSの投稿で2,000円まで会社負担する。
メンバー全員が全員と話ができる様に総わたり表をつくり、
1番早く全員とサシメシコンプリートできた人にはグルメ券10,000円プレゼントする。
実はこの企画、自分自身がメンバーとのコミュニケーション不足の回復が目的だったりもする
企業時価総額合計 $ 4.5 trillion(500兆円)の旅
この17企業に2週間かけて視察に行ってきた。
この企業の時価総額を合計したらなんと4.5兆ドル(約500兆円)!
この金額は日本という国の時価総額4兆ドルを超えているのであった。
※時価総額:2017~2018年の時価総額合計
(未上場企業はネット上の試算評価による)
1)Apple ($903 billion)
静かな住宅街の中にあるアップルの本社
今時点で世界一の時価総額の会社である。
インフィニットループワンの看板の前でやっぱり撮影をする
▽Apple Park Visitor Center 建物がかっこよすぎる
▽この家のガレージからAppleは始まった
ここでジョブズとウォズが「AppleⅠ」をつくった
2)Google($767 billion ※Alphabet)
大学キャンパスのような広大な敷地にGoogleのオフィスが立ち並ぶ
▽敷地の一部の遊び場
3)Yahoo($60 billion ※AABA)
VerizonがアメリカYahooを買収しオフィス内はなんか、寂しさを感じた。
オフィス内は写真は絶対に撮ってはいけないことになっており
他の企業に比べ閉鎖間を感じた。
4)Twitter($25 billion )
サンフランシスコの街を歩いていると、
普段自分たちが使っているサービスを提供している企業と遭遇する。
スマフォのアプリを見ながら、
「これはここからつくられているんだ」と思うと少し感慨深い
5)Youtube(Gooleに含む)
朝の時間帯という事もあり、今までの企業で一番たくさんの従業員がいた
本当に多国籍の人が働いていたが、日本人が全くいない
やはり、言語の壁もあるが、世界は本当に優秀な人たちがいっぱいいる
▽このようなバスで、サンフランシスコ市内などから従業員が送迎されている。
中には裸足の人もいたりして、優秀な人は見かけは全く関係ないことを思い知った。
6)NETFLIX($117 billion)
ビデオレンタルのNETFLIX
ネットフリックスの登場でアメリカではレンタルビデオ店が街から消えた
近い将来日本もそうなると思った
7)intel($230 billion)
ここに来たら絶対、日本人だったらコメントする言葉がある
「インテル入ってる!」
8)Facebook($518 billion )
建物自体、他の企業に比べるとあまり工夫が見られないが、塗装の仕方だけでこんなにオシャレになるんだと勉強になった。
▽このFacebookの「Like Button」の看板が入り口に立っている。
この看板の裏側は、この建物に以前入居していた会社の看板がそのまま残っていた。
こんなに大きな企業になっても、必要のないところはきちんとコスト削減しているのかと思った。
自分たちチームの「おっ!マーク」もいつかこんな感じで使われたらいいなと思うのであった。
9)Hewlett Packard($35 billion )
ここからヒューレットパッカードは始まった。
シリコンバレーの始まりといってもいい聖地である。
10)Teslr($0 billion )
訪問した日はテスラーのイベントがやっており中には入れなかった。
残念!でもここイーロンマスクが指揮をとってあのテスラーができていると思うとワクワクした
11)Starbucks($79 billion )
スターバックスの本社はIT企業ではないだけに、本社の建物も煉瓦で威厳をはなっていた。
でも、建物の上にちゃんとロゴマークが顔を出しており、過去と今の融合が心地よく感じた。
12)Boeing($213 billion )
飛行機の製造工場を見学した。
航空部だった自分にとって、飛行機は少し特別な乗り物だ。
奥行0.5km×幅2.0kmの工場がいくつも連なり、そこで飛行機が流れ作業のようにつくられていく光景は圧巻だった。
▽飛行機会社は何もかもが大きい
13)Uber($68 billion )
滞在中、ものすごくお世話になったUber
こんなに快適に自由に旅ができるのは本当にUberのおかげである
▽アプリの画面
近くのUberに登録してある一般の車が目の前に迎えに来てくれる
社内は自分にとって英会話の練習の場だった。
14)Amazon($732 billion )
本当にお世話になっているアマゾン
自分の買い物の半分以上はアマゾンである。
そのアマゾンの本社はシアトルのダウンタウンの中にたくさんのビルが立ち並んでいる。
他の企業は、ダウンタウンから少し離れた郊外にあるのに対して、アマゾンはダウンタウンの真ん中にある。
人材確保で困っている他の企業に比べ、この立地はかなりのアドバンテージである
▽また、建物を異質である。
「変わっている」ことが大好きな自分も、こんなオフィス見たことがなく
あっけにとられていた。本当に凄い
▽また、犬を同伴する社員もたくさんいて、犬も人も普通にオフィスを出入りする。
▽念願のAmazonGOで買い物体験した
▽必要なものをとるだけで、買い物が終わる
▽店を出て5分後に、アプリに決済画面が届いた。
間違いなかった。さらに凄いことは
買い物の内容に間違いがあると申告すれば、何もチェックされず申告通りになることだ。
恐るべしAmzon
15)Airbnb ($29 billion )
今回の旅でお世話になったAirbnbのオフィス
中は本当にオシャレだった。宿泊体験を提供する会社にとって
オフィスで仕事をすること自体も体験なんだと感じた
▽Airbnbで予約して3日間泊まった家
▽ホストのマーセラさん。本当に親切で快適だった。
こういう出会いをつくってくれることもテクノロジーのおかげだ
16)Microsoft($722 billion )
ビルゲイツがつくったマイクロソフト
▽マイクロソフトのオフィスも大学キャンパスのように広大だった
17)Zappos(amazonに含む )
今回の視察で一番行きたかった企業である。
わざわざ飛行機を乗り継いでラスベガスに来たのである。
なぜか?
それは理念が同じだと感じたからである。
Zapposには「10 CORE VALUES」という企業文化をつくるうえで中心となる考え方がある。
その中で、一番最初のバリューに
「Deliver WOW Through Service」というものがある。
訳すと「わぁぉーを届けよう」という事になる。
この価値観でザッポスは創業10年で年商10億ドルを達成した。
『WOW』と『おっ!』は直感的に似ていると感じた。
▽アポイントをとるといきなり「WOW」だった。
なんとラスベガスの空港まで迎えに来てくれたのだった。
さらに、迎えに来てくれたマルクス氏はバリバリのタトゥーが入っていて
一見怖そうに見えるが、最高にナイスガイであった。
ザッポスで6年働いていて、アメリカで6年間働くことは凄く長いと評される。
その中で、なぜ、6年もザッポスで働いているの?と聞くと
間髪入れず最高の笑顔で
「ザッポスが好きだから」と答えた。
また、つたない自分の英語でも優しく聞いてくれた。
子どもの話になったときも、年齢や性別以外にも、名前や名前の意味までも聞いてくれるのであった。
▽中に入ると社員の人たちがつくった看板が迎えてくれる
▽オフィス内の壁には企業カルチャーに関することで埋め尽くされている
▽「10 CORE VALUES」も目立つところに貼ってある
▽会社の歴史も刻まれている
▽事務所内の風景
好きなものに囲まれて働く環境にしているとのこと
WOWを届けたい人たちが集まっているので、当然、WOWの机が並んでいるのである
▽スタッフの仮眠ルーム
マッサージチェアーに寝ると、真上を魚が泳いでいく
▽社内やダウンタウンを案内してくれたRYO氏
ものすごくたくさんの事を説明してくれたが、英語でたぶん9割もわかっていなかった。
「理念と利益はどっちが大切なのか?」
などと質問を連発しても、紙に書いたりしてくれて、親切に教えてくれた。
本当に陽気で、すれちがう人がみんな笑顔になっていた
▽ザッポスはラスベガスの街に350万ドル?を提供している
その中の1つにコンテナパークというものがあり、
カジノばかりのラスベガス市内の中で、子どもたちが笑い声が響いていた
▽ザッポスが手掛けるホテル
全てがアートで、いたるところがWOWであった
今回、
サンフランシスコ
シアトル
ロサンゼルス
ラスベガス
を1人で回ってきた。
泊まるところも6人1部屋のドミトリーの時もあり
かなりの修行になったが、得るものは大きかった。
その中で一番印象に残った事は
どの企業でもみんな、働く目的をはっきりしていることだった。
とくにザッポスでは
「Why are you here?」と何度も聞かれた。
・いくらのお金の為
・このスキルアップの為
・この理念の為
などなど、1人1人が個人の責任の上で強い意志を持って働いていた。
自分もこの旅で、強く感じたのは
『自由』とその自由を通すための厳しい『自己責任の強さ』であった。
「好きなことをする」という一見自由で良いように感じても
その裏側には、それ相応の責任力が問われている。
結局、「やるか?やらないか?」の判断はすべて自分にある。
それなりの理由をつけて「やらない」選択をしたとしても
それはそれで誰にも責められることはないが、
「果たして本当にそれでいいのか?」と自信に問う。
喜怒哀楽を感じる感情もすべて、自分の心が決めるのである。
今回は自由と厳しさを痛烈に感じた旅だった。
<おまけ>
▽街のいたるところに自転車が置いておある
この自転車は好きな時に好きなところまで自由に乗れる。
本当に便利だった
▽シアトルの地下鉄
▽地下鉄になんとバスも通っている
奥のトンネルにバスは消えていった。
▽世界初のパーソナルコンピューター(だと思う)
▽世界初のマウス(だと思う)
これを見たジョブスやビルゲイツがPCをつくった
▽世界初のタブレット(だと思う)
▽日本企業も大人気だった
▽サンフランシスコでは日本食が人気らしいが、日本の文化とは少し違っていた。
アメリカでラーメン屋はデートコースになっているらしく
ラーメンを食べて、その後に日本酒を飲むという事が、流行っているらしい。
この日もたくさんのカップルが一風堂の店前に並んでいた。
▽アメリカには本当にカッコいい建物がたくさんある
これはラスベガスの建物
▽これはシアトルの建築中の建物
▽これはシアトルの中央図書館
▽アメリカでもカーペンターたちは頑張っていた